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構造の工夫

家の安全【地震】について 3

20161127

先日、東北で津波を伴う地震が発生しました。

偶然かもしれませんが、最近、短い期間で規模の大きな地震が発生しています。

 

 

では、地震に関する耐震性についての3回目です。

 

これまでの内容を、簡単に整理。

 

「構造計算」

・地域係数がある計算手法

・ビル建築などでも広く採用されている考え方

・材の一本まで荷重に耐えられるか検討する詳細な計算

 

「壁量計算」

・地域係数はない計算手法

・2階建てまでの木造建築にのみ採用可能

・大掴みな壁の量とバランスを算出する

 

ちょっと乱暴かもしれませんが、計算のレベルを比較すると、

「構造計算」 > 「壁量計算」

となります。

 

 

「壁量計算」は、昔ながらの職人でもある程度計算できるように、という配慮のために、簡単な計算で出来るようになっています。

簡単であるため、現在も地域のビルダーを中心に、過半の木造軸組住宅はこれを利用して計画されています。

しかし、簡単であるがゆえに、自由度が高すぎ、木造を理解できていないと危険な構造体でも計算上は簡単にokになります。

ちゃんとした検討をするならば、「壁量計算」でも十分強い家はつくれますが、このあたりは「見えない」部分ですし、専門家でないと「分からない」部分でもあります。

 

 

では、「構造計算」はどうでしょうか。

「構造計算」は、大手ハウスメーカーを中心に採用される、3階建てや高い性能を求めるときの計算です。

阪神淡路大震災以降、原寸大実験が多数行われた木造住宅は、計算内容と現実がとても近いと言われます。

しかし、この「構造計算」も完全ではありません。

たとえば、

●数値遊び的な計算結果のみの追求ではなく、しっかりした構造計画の考えを持って検討しているか

●木造の独特な「木組み」を考慮しているか

●自然素材の木材を扱う上で必要な、職人的な経験値を持っているか

など、ただ計算すればいい、ではない部分が少なからずあります。

 

このあたり、構造計算を外注したり大量に処理するような大手企業は、しっかり取り組めているのでしょうか。

個人的にはすこし疑問です。