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広島の木

地元の材の見えざる性能

家を建てる時に、使う素材の良し悪しは気になるものです。

 

 

 

いい素材を、適切に組み合わせていくことで、「一つの家」としていいものになります。

 

 

 

 

木造住宅の場合は、やはり「木」の性能です。

 

現在、木造住宅も高度な構造計算をするようになり、

木材の性能を「数値」で表すのが当たり前になりました。

 

 

昔のように、「強い柱だから」とか、「ここの材が大きく立派だから」ではなく、

「一つの家」としての構造安全性の目標値(構造等級3など)を設定し、それに向けて計画、

計算によって各部材の必要性能値を求め、それ以上の性能を持つ材を適切に配置する。

 

 

 

少しクールな感じがしますが、これが現代的な家造りのあり方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし実は、木には数値ではあらわしにくい性能があります。

それは、木の「腐りにくさ」です。

 

 

客観的な資料として、樹種ごとに腐りに強い・弱いの分類はされていますが、

「曲げ強度」のような、材一本毎に計測されるものではないのです。

 

 

 

 

 

「木が腐る」とは、

空気中にどこにでも存在する「木材腐朽菌」が、温度や水分の条件が揃った時に、木の成分を栄養として繁殖し、

木の性能を低下させることです。

 

 

自然界ではごく当たり前にあることです。

 

 

 

 

 

でも、健康に生きている木は、簡単に腐って倒れたりしません。

 

 

 

何百年も生きる木は、進化の過程で「木材腐朽菌」に対抗する「抗菌成分」を生み出したそうです。

そしてそれを心材部分に多く蓄え、菌による分解を防いでいるのです。

 

 

この「抗菌成分」ですが、樹種によって異なるのはもちろんのこと、木の育った地域、さらに一本一本でも、その種類や含有量が違うと考えられているそうです。

 

 

 

なので、ハッキリとした数値化は難しいのでしょう。

 

 

 

なんとなく、人間の風邪を引きやすい人・引きにくい人、に近い感じがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最新の木造住宅は、木材が腐るような状況が極めて起きにくい様にしています。

 

 

しかし、何かのトラブルなどで、腐朽の条件が揃ってしまった時。

 

 

 

最後に踏ん張るのは、建築地に近い地域で人生(木生?)を過ごしてきた、その木の持つ、見えざる性能なのかもしれません。

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