広島の木
イエとヒト、またはシゴト。
新型コロナウイルスは世界を大きく変えている。
昨年、話題になっていた働き方改革。
なかなか変わらない、変に忙しくなった、などの声も聞いていたが、
コロナの影響で、効果的に始められたテレワークは
働き方を大きく変えている。
在宅勤務が当たり前に取り入れられ、新しい働き方が行われている。
これによって、家という存在も変わってくる。
在宅勤務での悩みとして、
仕事に適した空間がないや、仕事中の家族との距離感が取りにくいなど、多様だ。
家に書斎がある人は、そこで仕事をしているかもしれない。
在宅勤務では、家(リラックス状態)と仕事(集中状態)との切り替えが
難しいということも聞く。
通勤はある意味、その切り替えを担っていて
靴を履くや、電車に乗る。外に出るや、「いってきます」を言う。
人によって切り替え方は違うが、大切な行動となる。
自分たち設計に携わるひとりとして、これから考えていかなければならない。
ひとつのモデルがある。
当社の吉島展示場に「山いろは」というモデルハウスがあり、
そこには2.5帖程度の書斎が設けられている。
当初、このモデルが建ったとき、在宅勤務を想定していたわけではないが、
いま、このモデルハウスを見ると、時代のニーズを再度捉えているようにも思える。
外出自粛が緩和された後には、ぜひ見てもらいたいモデルハウスだ。
設計 佐々木