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快適に暮らす

段差で、元気に。

”バリアフリー”という言葉はすでに聞きなれています。

 

 

 

 

住宅にも概念が取り入れられて、多くの住宅では空間の行き来において

 

 

段差を感じないようになってきました。

 

 

 

 

”転ばぬ先の杖”として、建築は段差をなくしました。

 

 

 

 

 

 

しかし、自分は少し違うとも考えています。

 

 

 

 

以前、建築をお手伝いさせていただいた施主様のお話です。

 

 

 

その方は、新築に住むまではエレベーターのないマンションの4階に住んでいました。

 

 

 

毎日階段を上り下りする生活。

 

 

 

とても元気で、ハツラツとした感じです。

 

 

 

 

 

 

そして、新しい住宅が出来ました。

 

 

 

幹線道路に近い平坦地に、2階建ての建物。

 

 

そして、生活空間は1階で完結できる設計。

 

 

当然、誰でも住みやすい生活だと思いますが、その施主様が済み始めてから

 

 

「最近物忘れが多くて・・・」と話しておられました。

 

 

 

 

 

 

 

以前までの生活と比べ、段差(高低差)が極端に減ったと言えます。

 

 

日常的に段差がある生活をしていることは、元気なカラダと関係があるのではないでしょうか。

 

 

身体的な部分以外に、精神的にも感覚的にも鍛えられているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”養老天命反転地”をご存知でしょうか。

 

 

 

 

 

荒川修作とマドリン・ギンスによるアート作品で、平衡感覚を混乱させるようなつくりになっており、

 

 

聞くところによると、よく怪我人が出るという話もあります。

 

 

 

 

 

 

 

普段の生活で、垂直・水平でできた空間になれた人間には順応できない空間なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

人間の感覚や体力が低下することは、

 

 

元気に生活するために必要な要素が失われているような気がします。

 

 

だから、バリアをどんどんなくしていくことが必ずしもよいとは限らないのだと感じました。

 

 

 

 

 

世の中はどんどんバリアフリーになります。

 

 

階段や歩道は自動になったり、もうすぐ車の運転もしなくてもよさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

人間が、考え、動く。

 

 

 

 

 

 

 

転ばぬ先の”杖”は、建築や機械といった人間外部のバリアフリーではなく、

 

 

 

人間の内部にある感覚や、体力といった要素なのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

段差で転ばないためには、段差が必要なのかも。

 

 

佐々木

 

 

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