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快適に暮らす

対策方法付き:地震保険料が上がります。(2021年1月~)

地震保険料が2021年の1月から上がります。

 

値上げの背景ですが、東日本大震災を受けて、2014年に地震保険で利用する震源モデルの見直しが行われました。

見直しの結果、将来的な災害リスクの高まりも加わり地震保険の基準料率は大幅な引き上げが必要という判断がされました。

しかし、一度に大幅な引き上げを行うのは契約者の負担感を高めるため、3段階に分けて引き上げを行うこととなり、今回の改定がその3段階目の引き上げになります。


 

 

 

 

 

(出典) 損保ジャパン㈱

「地震保険改定のご案内」

 

 

 

広島県は、地震保険料が安い地域に区分されていますが、イ構造で300円、ロ構造で700円保険料が上がります。(1,000万円あたりです。)

 

上記の保険料の見直しに加えて長期係数の見直しも実施されます。

(出典) 損保ジャパン㈱

「地震保険改定のご案内」

 

 

長期係数とは、なんぞや?という方もいると思います。

長期係数とは、長期契約において保険料を一括払いとする場合に用いられる割引係数のことを言います。

5年分の保険料を一括払いする場合、期間に応じた保険料を割り引きますというものです。

1年ごとに契約の更新をするよりも保険料が安くなります。

長期係数は、具体的には保険期間2年の場合には1.9、保険期間5年の場合には4.6を乗じて保険料を算出します。(※2019年1月以降の長期係数を参考)。

保険期間が長いほど、長期係数も大きくなります。(割引が増えます)

例えば、1年間の保険料15,000円で保険期間が5年の一括払いでは、長期係数4.6を乗じた69,000円が支払う金額となります。(6,000円 お得です)

この長期係数も見直しされ、上記の例でいうと、長期係数4.65を乗じて69,750円となり、750円の料金UPとなります。

基本料金、長期係数が両方見直されて、料金が上がり続ける地震保険ですが

打つ手がないわけではありません。

 

 

耐震等級割引という制度があります。

これは、対象建物が品確法に定められた耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)または国土交通省の定める「耐震診断による耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)の評価指針」に定められた耐震等級を有していた場合に下記のように割引してくれる制度です。

 

耐震等級  割引率

3     50%

2     30%

1     10%

 

保険の内容は同じでも、耐震等級3なら半額になります。

通常の建物で 2,000万円の保険を5年間かけると

12,300(ロ構造保険料)*2(2,000万円)*4.65(長期係数)= 114,390円

山根木材の標準仕様(耐震等級3 省令準耐火構造)だと

7,400(イ構造保険料)*2(2,000万円)*4.65*0.5(耐震割引)=34,410円

この金額差が、ずっと続くことになります。(新築割引など、細々とあるのでざっとした試算ですが)

 

 

保険に関しては、下がる見込みが少なく、これからも上昇していくことが予想されます。

保険の延長契約のたびに、家の性能が高いので保険が安いと満足していただきたいと考えています。

 

 

 

 

設計 こだま

 

 

 

 

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